第5回ホライズンはCTIジャパンのリーダの加藤雅則さんをお招きして開かれました。みぞれ交じりのとても肌寒い中を多数の参加がありました。

                                              加藤雅則さん

第一部の「The Coach」でのテーマは「身体リズムとコーチング」。加藤さんの身体の動かしての説明は今までにないものでした。初めは「ヨーヨー」を使って、コミュニケーションのイメージを把握。また小さな皮のボールで参加者の一人とキャッチボールをしながら、言葉のやりとりをして、コミュニケーションとリズムというテーマを肌で感じながら紐解きをしていただきました。加藤さんの体験した難しいクライアントのお話も参考になりました。なかなか話をしてくれなかったクライアントが、2人で向き合って、一緒に縄跳び(実際に縄は使わず)をして、呼吸を合わせて飛んでみた直後から心を開いてくれて、話を始めてくれたということです。

最後は加藤さんが習われている「合気道」を例にとってのお話がありました。力と力を対決させるのではなく、相手の動きに合わせて知らずのうちに相手の中に深く入り込むという感じを合気道の動きを示しながら伝えていただきました。頭を使った話だけで終わりがちなコーチングには興味深いものとなりました。
 
そして参加者が加わってのエクササイズも大変興味深いものでした。目を閉じたクライアント役を立たせて、コーチ役がクライアント役の周りを回りながら色々な角度から質問を投げかけます。声が聞こえてくる心地の良い角度を探るというものです。個人的には右斜め後ろから声をかけてもらった時に「ぞくぞく」くるものがありました。普段そのようなところから話を聞くということはありません。とても不思議な体験でした。
   
第二部は「コーチング体験会」。時間が押していた為、6分、5分という短い時間でしたが、第一部での体験を生かして、二人で縄跳びの動きをしたり、ボート漕ぎをしたりして、呼吸を合わせてからコーチングをしたりと、普段とは違ったコーチングが体験できました。

最後の質疑応答も活発でした。加藤さんの「相手に合わせて、寄り添う、ずらす」というアプローチを実際に電話でのコーチングではどのようにしているか等、具体的な質問がでました。加藤さんはイメージの中で相手のどの位置に居て話すかを色々と試しているそうです。武道を習っている加藤さんならではの「身体リズムとコーチング」というテーマを堪能した勉強会となりました。


体験者の声

普段考えない事を考え(ひきだす)させられる事により、
自分の中で良い発見が出来ました。
自分と相手の良い感じの位置もなんとなく発見出来ました。
本多慶吉さん

限られた時間の中でプログラムを良く考えてあると思いました。
やはり体験することで得られることが時間→実になる、というように思いました。
辻亜矢さん

案ずるより産むが易し
とにかく体験することです。
太田枝理さん

クライアントとリズムを合わせること。
合わせて沿い、そこから抵抗を受けずにずらすこと。
山口敦司さん


                                    

他の回のホライズンの様子



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